2009年07月08日

感情を確認する(1)

自分が何を感じているか,意外にわからないものです。喜んでいるのか,悲しんでいるのか,楽しんでいるのか,そんな感じもするけどほんとにそれを実感しているかといわれると・・・・

感情が薄い=自分が認識できる感情が捕まえられない=自分がわからない

となります。「ウルトラスーパー自分」くんどころか,今の自分がわからない状況です。

その助けとして,以下の6つの感情群を紹介します。ときどき自分がどの感情群にいるのか,確認してみましょう。少しずつ感情を感じる自分になってきます。

(1)苦しい
 落ち込みの最もはげしい状態のときの感情。親族の死,勉強や仕事の行き詰まりなど,自分がどうやって生きていくのかわからない気持ち。
 感情キーワード 落ち込んだ,やる気をうしなった,惨めな,絶望,落胆,むなしい,途方にくれた,行き詰まり感,無力感,悲哀,憂鬱

(2)欲しい
 自分の欲求が強いときに起こる感情。町にでて買い物に火がついた,性欲衝動が強い,認めて欲しい,友人にはこのように動いて欲しい,などの気持ち。
 感情キーワード 我慢できない,欲求不満,どん欲,陰謀,利己,わがまま,けち 

(3)勝りたい
 人を見下したり,卑下したりする感情。いい彼氏(彼女)をもつ人をうらやんだり,がんばっている人や立派な人をくだらないとはきすてる気持ち。
 感情キーワード 嫉妬,羨望,うらやむ,傲慢,横柄,うぬぼれ,ひとりよがり,高慢

(4)怒り
 腹が立って,ふざけんな,という気持ちがあふれている状態。往々にして不安や恐れの裏返しとして存在します。例えば,ばかにされる,図星をつかれると腹が立ちますが,それは自分の不安が指摘されたからです。
怒りの感情は相手への依存、相手からエネルギーをもらうことを意味します。例えば,友達には丁寧なのに親には怒りをぶつける,というのは「自分をすべて受け入れなさい」という心理的依存が働いています。これをぶつけられると,ぶつけられた方はエネルギーを奪われます。

 感情キーワード 心配,懸念,緊張,気後れ,憎しみ,いらだち,卑劣,意地悪い,残虐,悪意

(5)穏やか
 普段の状態。人の相談にものれる,心に余裕がある状態。笑顔も自然にでる状態。
 感情キーワード 美しさ,バランス,笑顔,余裕,親切,自然,陽気,安定,温かさ

(6)喜び
 ものが手に入った,人に認められたという外部的要因で喜びがあふれる状態。
 感情キーワード 喜び,うれしさ,はつらつ,やる気,熱心

大体ですが,感情はこの6つに分類されるように思います。

ときどき自分は「ここにいるな」と客観的にみてみると,自分を取り戻してきます。

ところで,

(1)から(4)は一般に悪いものとして,みられています。でも,人間である以上,この感情を持たざるを得ません。まじめに図書館で勉強している成績優秀な彼もときどき,エッチな感情が出てきたりしています。悟りを開いたようなお坊さんも,家では奥さんをどなりちらしていることがあります。美人でスタイルのいい彼女も,嫉妬深かったりします。

私も落ち込んだり,どん欲になったり,嫉妬したり,攻撃的になったり,穏やかになったり,喜んだり,毎日忙しく(!?)感情の状態をめぐっています(笑)。

さて,ここが重要です!否定的な感情は悪く感じるものですし,実際,上の感情キーワードをみて,いやなものありますが,感情を感じる自分は悪くありません。自然なことです。

そして,ときどき(5)や(6)の比較的よい感情も味わいましょう。楽しいときは楽しそうにしましょう。

気になるあの子と視線があった。→めっちゃうれしい→あ,おれは今「喜び」の状態だ。
朝寝坊して一限出られなかった。→へこむわ〜→あ,おれは今「苦しい」の状態だ。

他人のように自分の感じるている状況をみると(感じている自分を客観視すると),感情は抑圧されずに解放されていきます。そして,感情と自分をはっきりととらえられるようになってきます。

なお,6つの感情群は一つの例ですが,感情を観察する方法として,いろいろあるようです。

植木理恵先生(心理学者)によれば,感情は言葉にしたとたん,別のものになってしまうので,自分の感情を色にあてはめるという方法を提唱しています(植木2008)。いわゆるカラーセラピーですね。

<参考文献>
植木理恵(2008)『ネガティブな自分をゆるす本―ポジティブ・シンキングのとらわれをはずそう!』大和出版


posted by oice at 08:00| Comment(0) | 深イイ話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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