感情が薄い=自分が認識できる感情が捕まえられない=自分がわからない
となります。「ウルトラスーパー自分」くんどころか,今の自分がわからない状況です。
その助けとして,以下の6つの感情群を紹介します。ときどき自分がどの感情群にいるのか,確認してみましょう。少しずつ感情を感じる自分になってきます。
(1)苦しい
落ち込みの最もはげしい状態のときの感情。親族の死,勉強や仕事の行き詰まりなど,自分がどうやって生きていくのかわからない気持ち。
感情キーワード 落ち込んだ,やる気をうしなった,惨めな,絶望,落胆,むなしい,途方にくれた,行き詰まり感,無力感,悲哀,憂鬱
(2)欲しい
自分の欲求が強いときに起こる感情。町にでて買い物に火がついた,性欲衝動が強い,認めて欲しい,友人にはこのように動いて欲しい,などの気持ち。
感情キーワード 我慢できない,欲求不満,どん欲,陰謀,利己,わがまま,けち
(3)勝りたい
人を見下したり,卑下したりする感情。いい彼氏(彼女)をもつ人をうらやんだり,がんばっている人や立派な人をくだらないとはきすてる気持ち。
感情キーワード 嫉妬,羨望,うらやむ,傲慢,横柄,うぬぼれ,ひとりよがり,高慢
(4)怒り
腹が立って,ふざけんな,という気持ちがあふれている状態。往々にして不安や恐れの裏返しとして存在します。例えば,ばかにされる,図星をつかれると腹が立ちますが,それは自分の不安が指摘されたからです。
怒りの感情は相手への依存、相手からエネルギーをもらうことを意味します。例えば,友達には丁寧なのに親には怒りをぶつける,というのは「自分をすべて受け入れなさい」という心理的依存が働いています。これをぶつけられると,ぶつけられた方はエネルギーを奪われます。
感情キーワード 心配,懸念,緊張,気後れ,憎しみ,いらだち,卑劣,意地悪い,残虐,悪意
(5)穏やか
普段の状態。人の相談にものれる,心に余裕がある状態。笑顔も自然にでる状態。
感情キーワード 美しさ,バランス,笑顔,余裕,親切,自然,陽気,安定,温かさ
(6)喜び
ものが手に入った,人に認められたという外部的要因で喜びがあふれる状態。
感情キーワード 喜び,うれしさ,はつらつ,やる気,熱心
大体ですが,感情はこの6つに分類されるように思います。
ときどき自分は「ここにいるな」と客観的にみてみると,自分を取り戻してきます。
ところで,
(1)から(4)は一般に悪いものとして,みられています。でも,人間である以上,この感情を持たざるを得ません。まじめに図書館で勉強している成績優秀な彼もときどき,エッチな感情が出てきたりしています。悟りを開いたようなお坊さんも,家では奥さんをどなりちらしていることがあります。美人でスタイルのいい彼女も,嫉妬深かったりします。
私も落ち込んだり,どん欲になったり,嫉妬したり,攻撃的になったり,穏やかになったり,喜んだり,毎日忙しく(!?)感情の状態をめぐっています(笑)。
さて,ここが重要です!否定的な感情は悪く感じるものですし,実際,上の感情キーワードをみて,いやなものありますが,感情を感じる自分は悪くありません。自然なことです。
そして,ときどき(5)や(6)の比較的よい感情も味わいましょう。楽しいときは楽しそうにしましょう。
気になるあの子と視線があった。→めっちゃうれしい→あ,おれは今「喜び」の状態だ。
朝寝坊して一限出られなかった。→へこむわ〜→あ,おれは今「苦しい」の状態だ。
他人のように自分の感じるている状況をみると(感じている自分を客観視すると),感情は抑圧されずに解放されていきます。そして,感情と自分をはっきりととらえられるようになってきます。
なお,6つの感情群は一つの例ですが,感情を観察する方法として,いろいろあるようです。
植木理恵先生(心理学者)によれば,感情は言葉にしたとたん,別のものになってしまうので,自分の感情を色にあてはめるという方法を提唱しています(植木2008)。いわゆるカラーセラピーですね。
<参考文献>
植木理恵(2008)『ネガティブな自分をゆるす本―ポジティブ・シンキングのとらわれをはずそう!
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